プララームロンソンという料理がある。古いタイ料理の一つだ。「沐浴をするラーマ」という意味のこの名前は、古典文学ラーマキエンの主人公ラーマの体が緑色であることから、空芯菜を茹で上げる様子を例えたものらしい。中国で三茶反と呼ばれている料理が元になっているらしいのだけど、それがどんな料理かわからない。三茶というのはおそらくサテのことでしょう。
東南アジアへ渡った華僑がインドネシアのジャワ島の発祥である串焼料理サテのタレを故郷へ持ち帰る形で伝わり生まれたのが沙茶醤だ。三茶反(=沙茶飯?)はおそらくその沙茶醤を使った料理なのでしょう。タイには沙茶醤はない。ただ、サテはある。タイではサテはオリジナルのムスリム料理という枠を超えて豚肉の串焼き料理として広く食されている。そのサテのタレをアレンジしたものがプララームロンソンのタレだ。
甘みが強くコクのあるタレが豚肉と空芯菜によく合う。ごはんとの相性は抜群だと思う。上に添えてあるのはナムプリックパオ。辛みと旨味がいいアクセントになる。おいしい一皿だった。
カオプララームロンソン 50バーツ(約200円)
ข้าวพระรามลงสรงท่าดินแดง
カオプララームロンソンターディンデーン
6:30~15:30 土曜定休
2023年4月26日9時頃に訪問