インド帰りに一番沁みるのはスープものだ。よく食べるのは牛肉の煮込みのガオラオ。今日もそうしようと思って目当ての食堂へ向かっていたら、その手前で朝ごはんを買い求める人が何人も待っている食堂を目にした。トムルアットムー(豚モツや血豆腐の入ったスープ)を出す食堂のようだ。思わず吸い込まれていく。
ひと口すすると日々口にしている味から離れていたあいだに生じたもやもやしたものが一瞬で晴れる。たったひと口で快晴だ。テーブルの隅においてある調味料でていねいに味を調える。よく知っている匂いに気分が高揚する。夢中で食べて、食べ終えたあとには抜け殻のようになっていた。我ながらたかがごはんで大袈裟だ。でも、それぐらい充実した食事だった。
トムルアットムー 60バーツ(約240円)、ごはん 10バーツ(約40円)
โจ๊ก ต้มเลือดหมู (ผักจิงจูฉ่าย) ไข่กระทะ
ジョーク トムルアットムー(パックチンチューチャーイ) カイグラタ
5:30〜13:30 月曜定休
2023年4月20日6時頃に訪問