おいしそうな帆立ヌードルを出す食堂があると知って、早速行ってみた。開店前に着いてしまったのだけど、人気があるようですでに待っている人がいる。店主らしき男性がてきぱきと準備している。しばらくして調理が始まると、どんぶりをずらりと並べて一度に何人前も仕上げていく。だけど、その多くはどんぶりからビニール袋へ収まり、私の順番はまだやってこない。続々と持ち帰りのお客さんが受け取りにやってくる。たぶん電話などですでに注文を請けているのだと思う。ずいぶん人気のあるお店のようだった。期待してしまう。開店の時間から40分ほどが過ぎた頃に、ようやく私の分が出てきた。白濁したスープの中にビーフンが沈んでこんもりと溢れている。スープは味がしっかりとしていてビーフンによく絡む。その上には帆立。シンプルながらおいしいスープ麺だ。練り物は噛みしめるたびに旨味が感じられる華のある脇役で、主役を食いそうな勢い。日本のおでんを思い出しながら一つ一つ楽しんでいく。どれも全部おいしかったけど、特に魚肉のワンタンのプリプリさ加減がたまらなかった。ぜひまた食べに行きたい。
帆立ヌードル＋練り物スープ 10リンギット（約310円）
