ヌアトゥン(ビーフの煮込み)はタイ化した中華料理というよりは中華料理そのものに近い。だけど、ビーフということでポークを食べないムスリムにも人気だ。人気どころかもはやタイムスリム料理の定番の一つであると言えるかもしれない。中華料理がイスラム教徒の食堂で定番メニューになっているというのは、とても東南アジアらしくてドキドキする。東南アジアの雑多さ、伝播と進化。この食堂は看板にマレー語でSlamat Datang(ようこそ)と書かれている。バンコク東郊は全体的に南部~深南部にルーツのある人が多く、ムスリムも多い。東の一番奥にあるノーンチョークは住民の7割ほどがムスリムだと言われている。タイ国内に深南部以外でこれほどムスリム色の濃い地域はなかなかないかもしれない。ここのヌアトゥンはよく煮込まれていておいしい。今回はガパオ炒めにしてみたのだけど、グレイビーな感じがなくてあんまり好みではなかった。でも、ヌアトゥン自体はおいしかった。
ヌアトゥンのガパオ炒めごはん+目玉焼き 60バーツ(約250円)
บังแดง ข้าวหมกแพะ ซุบหางวัว
バンデーン カオモックペ スップハーンウア
7:00~17:00 金曜定休
2023年10月某日15時頃に訪問