プラッププラーチャイ五差路にごはんを食べに行くと言えば、何を食べに行くのか想像がつく。五差路の脇にあるこの食堂で出すそのメニューはそれぐらいによく知られている。食堂自体にはプーンルートという名前があるものの、鶏肉のあんかけごはんであるカオナーガイについてはロンガーティン(เหลาะงาทิ้น)という屋号もある。これはカオナーガイを生み出した創始者の名前なのだそう。メニューにある絵の人物がその人で、当初は店舗を持たずにこうして売り歩いていたのだとか。このお店から暖簾分けしていった親戚のお店などがいくつかあるのだけど、どこにもたいがいこのおじさんがいる。
カオナーガイにはごはんではなく麺に餡をかけたものもあって、このときはそれを食べた。麺を湯がいて餡をかけるだけなので、注文したと思ったらすぐに出てくる。値段は50バーツ。バンコクの繁華街近くで、いまどき50バーツは安い。ミシュランにも扱われたことがあるという歴史あるオリジネーターにしては、旨い安い速いが揃っていて気取らない感じだ。餡は風味がよく、甘みは強くない。ぺろりと平らげるという表現そのままに平らげてしまった。滞在時間の短い、しかし満足度の高い食事だった。
バミーナーガイ 50バーツ(約200円)
禮怡餐室 ห้องอาหารพูนเลิศ
プーンルート
9:00~17:00 月曜定休
2023年7月某日9時半頃に訪問